音符は記号
ここに書かれている数字。上の4は4拍子の4でした。そして、下の4は、「4分音符」の4を表します。「4ぶんの4びょうし」と読みます。(このブログ内で文章に書く時、は「4/4拍子」と表記します)更に、上部の「88」の左の記号も「4分音符」です。
では、4分音符って何でしょう?
音符は分割しよう!
クリスマスには少し早いけど、私も大好きなチョコレートケーキのイラストです。
この丸いケーキ、お友達のグループで分けて仲良く食べる時、こんな風に切りますよね?
音符にはいくつも種類がありますが、こんな風に、強拍(1拍目)から次の強拍までの
「音の長さを分割する記号」
でもあります。
音符の種類
では、どんな種類があるのでしょうか。。。
全音符
これは「全音符」という音符で、「1小節の間ずっと音を出し続ける」音符です。
これを先ほどの丸いケーキだと思ってください。4拍子は、4つの拍子でひとまとまり(1小節)でしたね^^ では、丸いケーキを4分割してみます。
全音符のケーキのつもりですwこれを4分割すると…
この1/4のケーキ1つが4分音符となります。そして、これは「音の長さ」を分割しているのです。なぜかと言うと
4/4拍子とは
「4分音符」を1拍として、4つの拍(4拍子)でひとまとまりとする
ということを表しているからです。
では、3/4拍子ではどうなるでしょう?
「4分音符」を1拍として、3つの拍(3拍子)でひとまとまりとするので、こうなります。
3/4拍子なので、全音符の丸いケーキを3分割した1/3のケーキが4分音符となります。
それぞれ、楽譜で見てみましょう。拍子(青い縦線)との関係も見てみてください^^
4分音符はこのように書きます。こちらは4/4拍子。4分音符4つで1小節となります。
こちらは3/4拍子。4分音符は、拍子と同じ数の3つで1小節となります。
1小節での音符の数・4/4拍子の場合
では、4分音符を基準に、他の音符もそれぞれ名称と何分割の音符なのかをまとめてみました。1小節の音符の数を見てみましょう!
2分音符
こちらは2分音符と言います。全音符ケーキで言うと1/2の音です。4分音符2つ分の音符なので、2つで1小節になります。
8分音符
こちらは8分音符。全音符ケーキの1/8の音です。ひとつで書く時はこのように書きますが、複数の音符を「けた」という横棒でつないで書くこともあります。次の楽譜を見てみてください。
8分音符は、2つで4分音符1つ分です。このように全部で8つで1小節になります。ひと目で数がわかりやすいように、4/4拍子の時は複数の音符(最大で4つ)をつないで書きます。
16分音符
こちらは16分音符。全音符ケーキの1/16です。8分音符と同じ様に、「けた」でつないで書くことがあります。8分音符から音の長さが短いものは、音符の棒の上から、おヒゲのような「はた」という曲線を書きますが、音が短くなるごとに「はた」の本数が増えます。
16分音符は4つで4分音符1つ分です。全音符ケーキの1/16ですね。16個で1小節です。16分音符も4つずつ「けた」でつなぎます。音符をひとつだけ書く時に、「はた」を2本書くので、けたも2本書きます。
1小節での音符の数・3/4拍子の場合
3/4拍子の場合、2分音符は全音符ケーキの2/3となります。4分音符が2つ分なので、3拍子だと1拍分、他の音符または休符(後述参照)が入ることになります。
8分音符は、2つで4分音符1つなので3/4拍子の場合、6つで1小節です。全音符ケーキでは、1/6となります。音符を「けた」でつなぐ時は、3拍子ということがわかるよう、1拍ごとに2つをつなぐと見やすいです。(4つをつなぐ事もあります)
16分音符は4つで1拍。12個で1小節です。全音符ケーキの1/12ですね。音符の数が多いですが、このように4つずつ、つないであると見やすいですね^^
休符の種類
そして、ここまで上げた音符と同じ長さの意味を持つ、「休符」という記号もあります。音符は音を出す長さを表しますが、「休符」は音を出さない長さを表します。
全休符
全音符と同じ長さの意味を持つ「全休符」です。お皿に乗った丸いケーキを逆さまにして、横から見たような形ですw
2分休符
2分音符と同じ長さの意味を持つ「2分休符」です。全休符と似ていますが、楽譜の線の上にケーキを乗せるように書くのが特徴ですw
4分休符
4分音符と同じ長さの意味を持つ「4分休符」です。慣れるまで、ちょっと書くのが難しい形ですね^^
8分休符
8分音符と同じ長さの意味を持つ「8分休符」です。
16分休符
16分音符と同じ長さの意味を持つ「16分休符」です。はたの代わりに、小さいマルが増えます。
休符に関しては、「けた」でつなぐような方法はなく、お休みが長いところはその最大の長さの休符を使って表したり、同じ休符を並べて書いたりします。(拍子がわかりやすいように書かれています)
音符と小節のお話・まとめ
最後になりましたが、もう1度こちら。上部の
4分音符=88
は、4分音符ひとつ分をBPM88の拍子に合わせて演奏する、と表す記号でした。
これで、
- どの音符を拍子の基準にするのか
- 何拍子なのか
- どの音符をテンポの基準にするのか
がわかり楽譜に書かれた音符をどんなリズムで演奏するのかが、やっとわかるのです。
このブログでは、楽譜はリズム譜として、1本の線上に音符を書く「一線譜」という楽譜で表していきますが、「五線譜」を使う場合、ド、レ、ミなどの「音階」…音の高さの意味が加わります。
また、「タブ譜」というギターやベースの楽譜になると、指で弦を押さえるフレット数を表す数字が加わります。
こうして、音符はいろいろなところで使える、意味を持った記号となるのです。
音符と小節のお話・その1はコチラからどうぞ!
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