ギターの先生に聞いてみた!
ギターを始めたけど、エフェクター使う?エフェクターボードって必要?と、初心者のうちは迷うことも多いものです。そこでギター歴30年以上、いくつものエフェクターやエフェクターボードと向き合ってきたkei@ギターの先生に、エフェクターに関するご自身の経験談や、エフェクターボードを選ぶ時の注意点などを語っていただきました。
kei@ギターの先生・プロフィール 社会人として働きながら、オリジナルバンド、カバーバンド、セッション主催者、ギターレッスンなどの音楽活動を続ける。好きなジャンルはロック。Twitter/@kei74548231
ギターライフの軌跡
始まりはアンプだった
――エフェクターボードを初めて取り入れようとしている方に、エフェクターやギターの魅力、ボードを選ぶ時の注意点などを聞かせていただけたらと思います。よろしくお願いします。
kei@ギターの先生(以下kei):よろしくお願いします^^
――早速ですが、ギターを初めて持ったのは何年前ですか?
kei:相当前ですね。30年以上前ですかね。実際にギターを手にしたのは中学2年生の時でした。
――その時はエレキギターを?
kei:最初からエレキギターです。でも本当の最初は中学1年生から始まってて。本来は「ギターを買って…」っていうのがスタートだと思うんだけど、僕はあの…最初に買ったのはアンプで。
――えぇ!?アンプから入ったんですか!?
kei:そう。中学1年の時おこづかいやお年玉とか集めて、まずアンプを買ったんです(笑)。10ワットか15ワットくらいのYAMAHAのアンプで。ぶっちゃけ、しばらくそれだけを保管してて。他に使う用途ないから(笑)。
――そうなりますよね…
kei:で、中学2年生の誕生日にお小遣いを足してギターを買ってもらってそこで初めて、アンプとギターがセットになった、っていう(笑)。
――すごいですね!アンプからって!?興味を持つ視点が違ったんでしょうか…
kei:うん、なぜか逆だったんですよね、普通と(笑)。アンプがないと音が鳴らない!と思ったんですよね。
――アンプを買った後、ギターを買うまでの間、アンプから何か音を出したことは無かったのですか?
kei:つなぐものが無いからね。親が持ってたマイクをつないで「アー、アー」やってた気はする(笑)。
――そうなんですね。では、アンプとギターが揃って、すぐにエフェクターやエフェクターボードに興味を持ちましたか?
kei:これが全然無くて。その時代はインターネットも無かったですし、周りにもギターを弾く人がいなかったのでまったくの独学だったんです。その頃好きだったアーティストがいて、「俺はこういうのになれる!」って思ってました。
そして、ギターをアンプに繋いで弾いた瞬間、歪んだバーン!っていう音が出るんだと思ってたら、「ポーン」っていう全然ちがう怪しい音が鳴って(笑)。すごくショックだったんです。「えっ?!違う!想像してたのと違う!なんであの音が鳴らないの!?」って。要はギターとアンプを繋げばロックのバッチバチに歪んだ音が出ると思ったのが、まったく出なかったっていう(笑)。
そこからですね。本か何かで調べてエフェクターというものを初めて知ったのは。
――こんなハズじゃない!が始まりだったのですね。
初めてのエフェクター
――最初に使ったエフェクターを覚えていますか?
kei:多分最初に買ったエフェクターは、TOKAIっていうメーカーの白いディストーションでした。それを買って初めて自分の憧れの音を出したっていう。同じ中学性くらいの頃だったと思います。相当遠回りなスタートですね(笑)
――そのエフェクターのおかげで、求めていた音が出せたのですね。
kei:そういう道をまず辿りましたね。当時同じアーティストを好きだった幼馴染がいて、その子もギターを買って、(その子はちゃんとギターから買って(笑)。)アンプを買って。そのアンプには「ゲイン」という機能がついてるアンプだったんです。そのつまみをひねるだけで、音を歪ませることができるんですよ。僕のアンプにはそれが無かったんですね。とても悔しかった(笑)。
――ギターライフの始まりの頃にだいぶ挫折感を味わっているんですね(泣)
kei:そうですね、相当屈折した感じですよね(笑)。その後、自分がエフェクターを買ってからは、その子と同じ曲をコピーしてハモってみたりしてました。で、高校生になって好きなミュージシャンが増えて、その度に「あれ?この音が出ないのはなんでだろう?」「どうやったらこんな音が出るんだ?」と。友達と話したり雑誌を見たり、ミュージシャンのインタビューを読んで、「あー、そういうものがあるのかぁ」というところで、知っていく、みたいな。ただ検索技術はホントに無かったので。しばらくはディストーション1発で、非常に男らしい感じでした(笑)。
――ディストーションは楽器屋さんで買ったのですか?
kei:あれは、、、うーん、どうだったかなぁ。店頭かもしくは通販か、、、
――あー、雑誌の裏表紙とかにありましたね~
kei:そうそう!そういうところから多分買ったんだと思うんですよ。
ギターライフの魅力
エフェクターで出す音の魅力
――そこからどんな方向に向かったのですか?ギターのテクニック的な方に向かったとか、音作りで他のエフェクターも買ってみようか、とか。
kei:多分両方、行きましたね。好きなギタリストに憧れて同じ様に「なる!」としか考えてなかったかな。もちろんまだお金を稼げる年齢ではなかったので、、、弾くのがメインだったんだと思います。
コンパクトエフェクターばかりで。「この曲を弾きたい」けど、この音はなんだ?っていうところで、「あ!これはナントカっていうエフェクターを使ってるんだぁ」ってその何小節かのためにエフェクターを買うような時もありましたね。
――曲に思い入れがあったのですね。
kei:う~ん。使わなくてもいいんだけど、でも絶対使った方がかっこいいよね、みたいな。
フランジャーっていうエフェクターで音にうねりを加えるんですけど、16分で歪ませた音でジャカジャカやると音がウィーンって回転してすごいかっこよくて。高校生のときのライブでやらせてもらったカバー曲で、メインの8分のバッキング音の裏で鳴ってるフランジャーの音がかっこよくて。その音を入れたいがゆえに、8分の音を16分でわざと刻みながらリフを弾いて。
本物の曲とは異なるけど当時はそれでも満足だった、その音を出せたって事に満足でしたね。
初めてのエフェクターボード
――では、初めてエフェクターボードを使った時の事を覚えてますか?
kei:多分、楽器屋のすっごい安いやつ(笑)。当時はエフェクターも多分3つか4つ。エフェクターがそのくらいの数になったところで、エフェクターボードを買ったと思うんです。多分、3000円くらいで買えるやつだったんじゃないかと思います。楽器屋のスタッフさんに持ってるこのエフェクターが入るのが欲しい、と言ってサイズを見立ててもらった感じで買ったんじゃないかな。
入れたのは、歪ませるエフェクター、あとは揺らぎを与えるコーラスっていうエフェクターがあるんですけど、それがあって。ディレイもありました。有名なコダマを作り出すエフェクターですね。あとボリュームペダルかな。車のアクセルペダルみたいな形したやつですね。
あとは、本来エフェクターは電池を使うんですけど、その電池の消費とかを一切気にしなくてよくなるっていう、ひとつの機器から電源を供給するものがあって。
――ボードを使い始めてそれまでと変わったこととかありましたか?
kei:それがですね…エフェクターを固定してなかったんです(笑)。今はエフェクターと、エフェクターボードの底にマジックテープを貼って固定するのが一般的ではあるんですが、その当時、そういうこともあまり知らなくて。情報も調べるすべも知らなかった。
なので、ボードはただ単に、「持ち運びができる箱」って感じでした。スタジオに着いて、ボードの蓋を開けたら散乱したエフェクターを接続順どおりに並べて(笑)。ケースからケーブルを取り出して、接続して(笑)。エフェクターの傷がめっちゃありましたね。ボードの中でこすれ合って(泣笑)生傷が絶えないって状態でした。
――そんな道を通ってこられてるのですね。
kei:結構、周りの人もそんな感じだったんじゃないかなぁ。人によってはエフェクターの上にスポンジみたいなものを置いて蓋の圧力で固定してる人もいましたけどね。
――そこからしばらくはそのままのスタイルで?
kei:そうですね、20代前半くらいまでそのままでした。めんどくさくなって、スタジオ行く時はBOSSのターボディストーションっていうディストーション1発の時とかも。男らしい感じで(笑)。
ラックエフェクターを愛用の時期
――次の変化はどんなタイミングでしたか?
kei:20代前半くらいからB’zのカバーユニットで、ボーカルさんと自分はギターで、他の楽器は打ち込みでやってました。
――当時のB’zと同じ構成ですね。
kei:その頃、使う機材が99%変わって。最近はあんまりないですけど、ラックエフェクターを使ってて。ギター関係のエフェクターと打ち込み関係の機材をすべてラックで収めて。だから移動は相当大変でした。その頃「冷蔵庫」と言われてたので。
――そのラックのことを冷蔵庫と?
kei:はい(笑)。横幅が19インチ(約48cm)が標準規格で。厚さもある程度決まってて、エフェクターの両側にあるネジ穴で固定させるっていう。その個数の単位が何U、ふたつ分だと2Uみたいな。そのトータルが12Uって大きさで。
――それを持ち歩いてたんですか?!
kei:そうそう(笑)。基本、車で。当時はギターを2本、他にプリアンプとマルチエフェクター一体型のラックとワイヤレス、サンプラー、あと打ち込み音源を鳴らすモジュール、ギターのパワーアンプ…その頃は多分コンパクトエフェクターはディストーションだけ使ってたくらいですかね。
――たくさんの機材を使われてたんですね。ラックエフェクターの音作りとか操作だったり録音だったりっていうのは全部ご自身でやってたのですか?
kei:そうですね、僕がやってました。スタジオにその大きい機材を持って行ってボーカルのサンプリングを録ったり、編集をしたり。あとギターの音色の切り替えを足でやるんですけど、MIDIを使うと勝手にデータが送信されて音を変えてくれるのでそれをしばらく使っていましたね。
――そうなんですね。現在、大きな立派なボードをお使いですが、ラックを使っての活動から、またエフェクターボードに戻った感じですか?
kei:そうですね、そのラックを引っ越しの時に置き場所が無くて、流行り廃りもあったり、進化も著しいので、それで手放したと思います。
エフェクターボード期の再来
kei:そのあと、しばらく音楽活動がストップしていた期間があって、何かのタイミングでまた再開させたいなぁと思ってた時、たまたま声をかけてくれた人がいたんです。「セッションやってるんで来ませんか?」と。
その日、道をまちがえて遅れて行ったんですけど、ほぼほぼ会場はセッティングが完了しているタイミングで会場に入ってしまった。エフェクターが1個だけっていう、非常に男らしいシステムで行っちゃったもので、「こいつ、どんな音出すんだ!?」と大注目を浴びてしまった記憶がありますね。「え?それ、1発ですか!?」みたいな(笑)。
そこにいた他のギタリストさんは、みなさんことごとく立派な要塞のようなボードを持ってて、やはり良い音でした。久しぶりの音楽活動だったんで、僕もある種、浦島太郎的な感じで。「あ、今、こんなんなってるんだ!」とか、「これ、何ですか?」って聞くくらい(笑)。その頃になると、ラックエフェクターはほとんど見なくて、みんなコンパクトでした。音も性能も良くなってて、持ち運びも楽だしね。コンパクトが主流だったんだろうな^^
その辺りから自分も段々コンパクトエフェクターが増えていった感じですね。このままじゃいかん!と(笑)。ここらが写真の感じですね。
――そこから段々コンパクトを集められて、、、
kei:そうですね。スイッチャーとかも、10年前は「スイッチャーってなんですか?」って聞きたいところを「おおっ!すごいですね!」とか知ったフリをして見せてもらったり(笑)。まあその頃になると、インターネットで調べられるようになってきましたけどね。
その頃入ったバンドでライブをやる事になって、そこで初めて自分が必要なエフェクター(コンパクト)を調べて少しずつ揃えていきました。エフェクターボードも買い替えたり、とかね。少しずつ理想に近づけていった感じです。
――たとえば、ジャンルは全然違うジャンルにいったとしたら、使うエフェクターも変わってきますよね?
kei:多分、今のシステムは半分くらい使わなくなるでしょうね。やっぱり自分が何を弾きたいか?とか、○○○のような曲を弾きたい、○○○のような音を出したい、ていうのであれば使うものは変わっていきますよね。
――現在だとやはりたくさんの情報が先にあるのが前提で、あとは自分の好みで合わせていく感じですか?
kei:そうですね。今は本当に情報過多なんで、自分がどの情報を信じてチョイスしていくのかが、難しいなあと思います。選択肢があり過ぎて、今だったらわかるけど、ギター始めた当時の僕だったらわからなかっただろうな、と。
エフェクターボードを使うメリットと選び方
エフェクターボードの選び方
――ボード興味でてきたんだよねぇ、エフェクターも少し増えてきたし…という方達に向けて、「こんな目線で選ぶといいよ」とか、「ここは絶対ハズさない方がいいよ」というお話を聞かせていただけますか?
kei:全体像として。まずは予算ですね。そしてサイズ。あとはデザイン。エフェクターの個数。大事なのはこの4つですね。
――なるほど。まず予算ですね。
ネットなどで見るといろいろ出てきますが、まず相場が分かると思うので。同じサイズでも安いものから高いものまであるんですけど、基本的には金額が上がれば、ボードの強度が増したり使用期間の寿命が長かったりします。安いと早めにダメになってしまう可能性があったりとか。
――はい。サイズはどんな注意が必要ですか?
サイズに関しては「内寸」というのがあります。エフェクターを入れるボードの内側の幅ですね。蓋などの厚みがあるので外側のサイズではなくて、「内寸」が書かれてますので、それで選ばなければいけないですね。
――デザインは…
デザインに関しては…ま、ぶっちゃけ「好きなもの」が一番(笑)。
――やはり気に入ったデザインだとテンションあがりますよね(笑)。
そして今持っているエフェクターをすべて入れるのか?今後追加する予定があるか?ボードに入れる個数によって大きさはかなり変わるので気をつけたいところです。ギターを始めた頃って「自分はこれで十分」って思うんですけど、弾いていくうちに欲が出て増えていくことがほとんどかと思うので^^
あと、エフェクター以外にもプラグやケーブルのスぺ―スも忘れがちです。そのせいで、エフェクターひとつはボードの外に…なんて事にもなりかねないので気をつけた方がいいですね。大きな紙とかの上でシュミレーションしてもいいですよ。ケーブルもつないだ状態で、実際にエフェクターを並べてみて、内寸サイズと比較してみると分かりやすいです。
――エフェクター以外のスペースも必要なんですね。
店頭などで実際にご自身の目で見たり、手で持ってみたり、スタッフさんに頼んで中を開けて見せてもらうのも大事かと思います。質感とか重量感とかも分かりますしね。持ち運びが多くなると、取っ手の持ち具合とかも好みがあるので。
スタッフさんに伝えると、お店にあるエフェクターを実際に置いてみてくれたりしますよ。そうすると、買ってから「思っていたのとちがう!」となりにくいので。
あと留め具の金具とかも安いとあまり良いものが使われてなかったり。値段も他とくらべて極端に安いものは理由を聞いてみるといいですね。たとえば新しいモデルとの入れ替え時期だったり、っていうなら品質は悪くないでしょうし。あと、持ってみた時は空なので、そこに機材が入ると当然重くなります。そういった時の耐久性とかも視野に入れた方がいいと思います。力の弱い方は、重くて大変、ってことにもなりますので。
あと選び方で大切なのは…自分の身近にギターやベースを弾いている人がいれば、相談してみるのもおすすめです。自分の趣味や好みを知っている人だと、こんなエフェクターも使うようになるんじゃない?とか、適切なものを教えてくれたりします。
――エフェクターの数によってボードが必要になりますか?
kei:エフェクター2つくらいならボードはなくてもいいけど、3つくらいになると必要ですね。。電池切れなどトラブルの割合も多くなってくるので、そうすると電源も電池を使っていくのが大変になりますから、電源供給のパワーサプライも入れたい。だいたい電源供給を視野に入れてなかったので、ボードに収まりきれない、ってことになりやすい。もちろん、ずっと電池で使う!というなら大丈夫ですけどね。
――電池だと手間がかかる、という事ですか?
kei:電池って消耗していくじゃないですか。でもパワーサプライは音が劣化することが無い。まあ、そのパワーサプライの「出力○○ボルト」が保持できてるかどうかの確認はまた別の話になるので、また別の機会に(笑)。あとは、電池はしばらく使わないと液漏れしたりしてエフェクターがダメになるので、そういうことも防げますね。マジックテープで固定したエフェクターを剝がさなくていいですしね。パワーサプライの利便性は高いと思います。
――エフェクターボードを使う良さは他にもありますか?
kei:エフェクターを固定する前提なんですけど、メリットとしてまずは、トラブル回避です。例えば、結線をした状態で(ケーブルをつないだ状態で)エフェクターを固定して持ち歩くので、エフェクターが傷ついたり、ケーブルが絡んで断線したりするのを防げます。あと、ツマミが動いてしまうのも防げますしね。
ボードはかなり頑丈にできているので保管に優れてます。ちょっとやそっとの衝撃には耐えうるので、ボードに傷はついても中身は守れます。あとは忘れ物防止。基本的に中身は固定してあるので、忘れ物は減ります。セッティングの時間の簡略化もあります。移動も楽ですね。
以上がメリットかなと思います。
――ボードを使おう、となった時に、気をつけておきたい事ってありますか?
kei:これは最も重要なことなんですけど、びっくりするくらい当たり前なんですけど、「大きくできない!」のです。
――たしかにそうですね(笑)。
kei:さっき電源供給の話をしましたけど、「ディストーションとコーラスとディレイを入れたい」ってなった時に、じゃ3つ入るボードを買えばいい、もうひとつくらい入るスペースがあって全然余裕があるから大丈夫。そして結線もしました。…そうしたらもうそれ以上は入らないんです。で、電池がなくなりましたってなった時、電池を替えるために固定したエフェクターをべりっと剥がすのは、大変ですよね。じゃあ、パワーサプライ入れた方がいいのかな、となる、、、でも入れられないんですよ。パワーサプライを使うならエフェクターの数を減らすしかないんです。
なので、まず、「ボードは大きくできない」っていうことを絶対に頭に入れておいた方がいいです。
もうひとつは、これも大きさの話ですけど、ボード内にスペースの余裕を持たせる、ということです。ぎちぎちに詰めるのは見た目はカッコイイんですけど、最終的にノイズの原因になるのです。プラグ同士が接触してしまったりね。
――せっかく良い音を作っても、ダメにしてしまいますね。
kei:そうですね。あともうひとつは、情報収集ですね。もちろんネットでもいいですしね。なんとなく「点」で分かっている情報や知識、そういう点と点を結んでいくことが大事です。最初のうちは自分が求めているものすら漠然としてるかもしれない。でも、誰かと話をした時に、「あーこれはこういうエフェクター使ってるよ」「こういうの使ってみたら?」と初めて知ることがあったりします。友達でもいいし、レッスンの先生でもいいし、まずは聞いてみると「点」が繋がって線になっていくと思います。そうやっていけば、自分に合った良いボードが出来あがるんじゃないかと思います。
ギターを始めた方へのメッセージ
最後に
――では最後に、これからエフェクターボードを揃えてギターを弾いていこうという方に向けてメッセージをお願いします。
kei:ギターライフは無限の可能性がありますね^^
昔一緒にやっていたボーカルさんに言われたことあるんですけど「ギタリストはかっこいい!」と。なぜか?と聞いたら、「エフェクターを踏んで切り替えた時、パワーアップして見える」と、それがカッコイイ、と。
たしかに、アンプだけの音ももちろん良いんですけど、エフェクターを使うことによって、より繊細な音で哀愁を漂わせることが出来たり、逆に人を華やかな気持ちにさせたり。
エフェクターはギターを弾く上で、「彩が添えられる」ものだと思います。それと弾いたメロディが相まって人を感動させたり、喜怒哀楽を表現できるアイテムなのかな、と思います。なので、それを使って、楽しんでもらいたいですね。「ギターを弾くこと」を。そしてそれを聴く人も。
――いいお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
取材・文:村戸ちか
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