ひとつの曲の始まりから終わりまでを、楽譜で見ていく時、音符以外にもたくさんの記号が出てきます。
この「音theりずむ」では、リズム用の1線譜を使っていますが、今回は、5線譜やタブ譜などでも共通に使われる、曲が進んでいくための記号のお話をしようと思います。
楽譜の進み方・くり返しとリピート記号の4つのパターン
見慣れない記号も多いかもしれませんが、ゆっくりひとつづつ、頭に入れて、自由自在に使い倒せるようになってもらえたら嬉しいです^^
たとえば、1番と2番の歌が入る曲があったとします。
全く同じメロディをくりかえす場合、同じ内容の楽譜を続けて書くと、ページ数が多くなり、書くのも読むのも大変です。そんな時、くり返しの意味を持つ記号を使うことで、楽譜がシンプルになります。
ここでは、次の基本的な4つのパターンを解説してみます。
- リピート記号を1回使うパターン
- リピート記号の左右二つを使うパターン
- カッコ1、カッコ2を使うパターン
- ダルセーニョ、to Codaの記号を使うパターン
1.リピート記号を1回使うパターン
下の楽譜を見てください。まず、曲の始まりは左端から。赤丸の記号を「リピート記号」といいます。右端の青丸は「終止線」(曲はここで終わりです)。
「リピート記号」は、終止線の左側に2つの点が並んでいるところまでをもう一度演奏する、という意味です。
この場合、①から→の先の赤丸のリピート記号まで進んだら、曲の最初(左端)まで戻って、②からもう一度演奏します。そして2回目はリピート記号をそのまま通過して、終止線まで行ったら終わりです。
2.リピート記号の左右二つを使うパターン
リピート記号にはもうひとつ、終止線が左右逆になって2つの点が並んだものがあります。この場合くりかえして戻る時、ここまで戻る、という意味になります。
順番で言うと、左端①から始まり、一度目は青丸のリピート記号はそのまま通過し、赤丸のリピート記号までいったら、青丸のリピート記号まで戻り、そこから2度目の演奏をします。(②)
3.カッコ1、カッコ2を使うパターン
次は、カッコ1、カッコ2、の記号です。「2」は2回、「3」だったら3回くり返すという意味です。使い方は次の通り^^
まず左端①から始まり、先ほどと同じ様にリピート記号まで行きます。コレが、「カッコ1」。
そして②のリピート記号に戻ってくり返したら、カッコ1の記号の部分は2度目は演奏せず、飛ばします。
そして「カッコ2」から演奏します(③)。この場合、そのまま下段に続き、最後までいって終わりです♪
4.ダルセーニョ、to Codaの記号を使うパターン
次は、2種類1度に入ってます。くり返し記号は、このように何種類かを使うことが多いので、惑わせれずに一つずつ順を追っていきましょう♪
まずは、赤丸のダルセーニョ記号です。
先ほどの説明のように、リピート記号、カッコ1,カッコ2まで進んだら(③)「Ⅾ.S.」と書いてあるところで、前に戻ります。どこまで戻るかというと、「セーニョ」という赤丸の記号まで戻り(④)、そこからくり返します。
そして、④の→が終わるところに、青丸の「to」という記号が出てきます。ここまでいったら、次は「Coda」と書かれた青丸の記号(⑤)まで一気にとんで、そこまでの間の音符は演奏しません。
そして⑤の→の最後の終止線で曲は終わりです。
まとめ
曲によって様々な重なり方をするくり返し記号ですが、慣れてくると、楽譜をめくる回数も減り、曲の構成を覚えるのも簡潔になってイイと思います♪
ぜひ自分のものにして、楽譜をスムーズに読みつつ、演奏に集中できるようになれたらいいですね!
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