音符と小節のお話
目次
- 音符は記号
- 強弱で感情を動かす
- 強弱のひとまとまり
- ひとまとまりの○拍子が1小節
- 拍子の記号
1.音符は記号
まず、お話したいのが、「音符は記号」だということ。文字でもなければ、数字でもない。。。そう!音符だけでは何も伝えられないのです。
どういう事かというと、真っ白な紙に音符だけが書いてあっても、その音符はどのくらいの時間、音を出せばいいのかわかりません。
この音符は3.5秒音を出す、8秒間音を出し続ける
などと表すことは出来ないのです。また、どのくらいの高さの音(音階=いわゆるド・レ・ミ…です)を出すのかも、わかりません。
音符は5本(五線譜)、6本や4本(タブ譜)、1本(リズム譜)などの平行線の中に書かれて、テンポや拍子の数が決められて、やっと初めて、どんな音をどのくらいの長さで出すのかを伝えられるのです。
2.強弱で感情を動かす
では、拍子の数を決めるってどういう事だろう?
前回、テンポのお話に出てきた拍子を表す線を使って解説したいと思います。
「テンポのお話」をまだご覧になっていない方はコチラからどうぞ♬
では、まずこちらを見てください。
今見てもらっている線は、ずっと同じ線が周期的に並んでいます。確かにリズムではあるのですが、時計の秒針の音のように機械的な感じがします。音楽なので、この拍子に強弱をつける事で新たなリズムを作ります。
強い拍子を長い線、弱い拍子を短い線にしてみますね^^
この赤○で囲まれているのは、「強い」を感じてから「弱い」を感じ、次の「強い」を感じるまでのひとまとまりです。これを周期的に繰り返すと新たなリズムとなります。
強い、弱い、強い、弱い、、、と繰り返していると、次は「強い」だな!とか、今度は「弱い」が来るゾ!とか、想像するようになります。そして、予想通りの拍子を感じると「よし!キタっ!」と安心しませんか?w
こんな風に、拍子に強弱がつくと感情が動いて、音楽を表現するためのリズムを感じられるようになります。
3.強弱のひとまとまり
この強弱の繰り返し。先程の図では2つの拍子(長短2本の青線)でひとまとまりなので、これを2拍子(にびょうし)と呼びます。
次の「強い」を感じるまでがひとまとまりなので、あいだの「弱い」を増やしてさらに違うリズムが出来ていきます。3つのまとまりで3拍子、4つで4拍子、、、と呼びます。多いと13拍子の曲もあるようですが、ポピュラーな音楽では、4拍子の曲が多いです。
4.ひとまとまりの○拍子が1小節
この、「ひとまとまり」がわかりやすいように、楽譜では、「小節」という区切りをつけて、書かれています。こんな感じです^^
上の5線譜で、箱のように縦線(単縦線と言う)で区切られたひとつを1小節と言い、左から右に向かって1小節、2小節、と数えます。この小節のそれぞれに先ほどの3拍子や4拍子の「ひとまとまり」が入ります。たとえばこんなふうに♪
次は「強い」が…キタっ!と、感じられますか?w
5.拍子の記号
そして、前回の最後にお話ししたコチラ。これは、楽譜の冒頭に書かれる記号です。上記の1小節目の左端に書かれています。
数字の「4」がふたつ。上の「4」が、この4拍子の「4」をあらわします。上に「3」と書いてあったら、3拍子の曲です。
では、下の「4」は何でしょうか?
続きは、、、「音符と小節のお話・その2」でお話していきたいと思います^^
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