早く音符のお話をしたいのですが、その前に、音符と密接に関わるテンポのお話をしたいと思います。
では、あなたの心地良い速さで、20回手拍子をしてみてください。何秒くらいかかりますか?時計が近くにあったら見ながらやってみてください。今、音を出せない環境の方は、アタマの中で想像してみてくださいね^^
よーい!スタート!
...
ハイ!数え終わりましたか?20回の手拍子、何秒くらいかかりましたか?5秒くらいで終わった人、20秒くらいかかった人、30秒以上かかる人もいると思います。
そもそも「あなたの心地良い速さ」というのが漠然とした基準です。心地良さはみんなそれぞれ違うので、何秒かかるかも当然違ってきます。
曲を二人以上の人と演奏する時、同じ速さを共有しないと、演奏は合いません。もちろん、「カッコいい速さでやろう!」とか、「ゆったりやろう!」と言うだけで、合わせられる時もあると思います。ここでは、誰と演奏しても、作られた曲といつも同じ速さで演奏するための目安となるテンポ(速さ)のお話をしようと思います。
前回、わかる!リズム!の「拍子のお話」に出てきた花瓶(拍子を表してましたね!)を1本の縦線の記号で表してみます。
例えばこの線(拍子)を左から順番に20本数えるとします。1本目から2本目を数えるまでの時間が短いと、早く数え終わり、時間が長いと遅く数え終わります。そして、この数える時間を一定に揃えて、誰でも同じ時間で数え終わるように表す方法があります。
クラッシックの楽譜で使われるAndante(歩くような速さで)とか、Allegro(快速に)などの言葉での表示や、メトロノームを使ったりBPMという記号を使う数字での表示方法です。この後の音符のお話などで、速さを数字で表す方がわかりやすいと思うので、ここでは数字を使ってお話していきます。
1分間に、この線(拍子)を何本数えられるか?が、速さの基準の数字となります。たとえば、1分間で60本数える速さは、BPM60、と表します。この場合、時計の1秒と同じ速さですね。つまり、2秒ずつかかって30本数えたら、その速さはBPM30、ということになります。メトロノーム記号も同じ意味です。実際には、楽譜の冒頭にこんな風に書かれます。
この数字「88」がBPMで、この楽譜の場合、先ほど説明に使っていた縦線(拍子)を、88回数えると1分(60秒)かかる、という速さを表しています。
では、88の左に書いてある音符は、何を表しているのでしょう?
続きのお話はこちらからどうぞ♪
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